昨日、ニュージャージーに入りました。多国籍チームでのアメリカ合衆国入りは、なんともいえない不思議な感覚を覚えます。当然のことながらヨーロッパ的な価値観に強く影響を受けた1年でもあったので、その感覚をもっての”アメリカ”は、なんと言うかとても”アメリカ”でした。おそらく、それがNJだったこともあるかもしれません。
具体的に言えば、ついつい目に付いてしまうのは、肥満度の高さ、濃い味、食べ物の量、声の大きさ、みんな英語しゃべってるし、車もでかい、見渡す限り高い建物はないし、ステイ先のホテルなんてベッドルーム2部屋(各バス付)にリビング、キッチンもあって$95。。今回のチームの誰のローザンヌの部屋よりも大きい。服装は、、、だし、マスプロダクションだし、と、まあどちらかというと、肉があれば食事という年齢から徐々に白身魚の味を判るようになったお年頃には、何もかもが大味すぎるなぁこの土地は、といった気分になりました。 クライアントは、誰もが知っているような巨大多国籍企業なのですが、お陰様でフライトはビジネスクラス、きっとそのおかげでホテルの部屋も広いのかもしれません。いくつになっても変わらないもので、プレゼンぎりぎりまでエンジン全開になり切れなかったこともあり今週は、毎晩早朝3,4時帰宅。昨日の出発は朝6時半Lausanne発の電車を捕まえるために流石に2時には自宅に戻りましたが、軽く仮眠を取ってGenevaへ。ビジネスだしフライト8時間あるからそこで最後の詰めをやろうなんていってたものの、5名の内、3名はほとんどグロッキーでした。その上、機内で充電用のソケットを借りれるのかと思ったら、『あるけど、買わないとだめよ。$100。」 は???といった感じでした。 なぜか、昨日は、僕のあたり日で、何かと列に並ぶと僕の前が詰まります。両替に始まり、パスポートコントロール、レンタカーから何から全て。極めつけは、流石多国籍チーム、USの入国審査でチームメートのRabihが引っかかりました。彼はLevanonとFrenchの両パスポートを持っているのですが、そこに張ったVISAが色々とあって。勝手な憶測ですが、前日にGermanyの医療機関にインタビューで飛んでいたこともあり、学生という案外と意味不明なステイタスでもあるLevanonというのも、引っかかりやすい要素ではあるのだろうなぁと。 何とかホテルに到着すると、皆お腹がすいていたので、早々に出かけます。近くのモールまでも車でハイウェイを飛ばさないといけないのもアメリカです。Cheese Cake Factoryという少し前に流行ったチェーン店にGloriaがどうしても行きたいというので昼食はこちらで。なんとなくその内装といい、雰囲気といい日本のボエム的な印象を覚えました。同様に株式上場当時は結構値段が上がったものの、天井を打っているんだとか。ボリューミーなパスタを頂き、ご自慢のチーズケーキは持ち帰り。ホテルへ戻って、プレゼン準備の最終チェックをしながら楽しむことにしました。 ちなみに世界観が広がったなぁと感じたことの一つは、ここのショッピングモールでの出来事。ヨーロッパからアメリカへ来ると皆が英語を話しているのを不思議な感覚を以って聞いているのですが、そんなところへなんだか聞き覚えのある言語が飛び込んできます。ヘブライでした。どうもこのあたりは巨大なジューイッシュコミュニティーがあるようで、そこかしこから聞こえてきます。一緒に歩くRabihが教えてくれたのですが、なーるほどね。これもIMDでのラーニングの一つ、そんな気づきもありました。 一通り作業を終えたのは、アメリカ時間で24時。スイス時間では朝の6時です。あとから追いかけてくる担当Facultyが、『お前ら絶対に俺が飛行機乗る前までにプレゼン資料を送れ。』ということだったのでGeneva8時出発の飛行機にぎりぎり間に合ったという感じ。実は、この月曜日からのラストミニッツ大騒動は、担当教官Stuart Readの意向が大きく影響していました。というのも、彼がどうしてもはっきりとしたポジションを取りたいというのに対し、クライアントは、いいよそんなに絞り込まないで、というスタンス。プレゼン全体のFlowについても、Decision Treeに沿う方法でやってみたら、というStuartの意向も何とか反映しつつ、大幅にフローを書き換えたこともここまでラストミニッツバトルになってしまった要素ではあります。 まあ、それにしても、今回つくづく思ったのは前半2回にわたって行われたIntegrative Exerciseが役に立っているなぁという実感。何しろ、丸3日、ほぼ一睡もせずにケースからプレゼンを2回こなすというエクササイズをやっていたおかげでラストミニッツでの踏ん張りがだいぶ違います。あれに比べれば、事前知識の量もクオリティも十分にあってのトライアルになるので、あとは気持ちの問題。訓練というのは、こうやって実践に役立っていくのだなぁということを実感しています。 さて、そろそろ巨大企業のHQへお出かけ、Boardへの本番は明日なのですが、本日は担当者に対するDry Runです。ここが滞りなくいけば、今日は、少しはゆっくりとできるかなぁ、、、なんて、ちょっと甘いかな。。。
by tomoimd
| 2007-10-11 20:24
| IMD・CLASS
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