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IMDでのMBA日記
by tomoimd
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カテゴリ:雑感( 25 )

  • 今が楽しいし、これからもきっとそうなる。
    [ 2008-03 -18 20:10 ]
  • Frankfurtへ
    [ 2008-02 -19 20:06 ]
  • 国益のために、
    [ 2008-01 -19 13:10 ]
  • 退職
    [ 2008-01 -17 01:46 ]
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    [ 2008-01 -15 07:48 ]
  • あけましておめでとうございます。
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  • 卒業後の進路 + IMDにおける就職観
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今が楽しいし、これからもきっとそうなる。

6時起床、IKEA搬入立会いのために仮住まいから7駅目の新居へ向かい、一旦戻って電化製品が来る午後1時から5時の間にまた戻る。マットレスは明日の朝一らしい。Easterの休み前にお引越しを一通りやってしまわないと何も無い新居でさぶい暮らしになる。これは避けたい。それにしても非効率極まりない。こんなことが延々とこの一月続いている。日本だったらなぁ、、、と思うことがここかしこ。時間指定配送なんて無理だし、『来る1時間前ぐらいには電話してね、そこに住んでないから』、と伝えておいて電話がかかってきたためしがない。それでも、ここはヨーロッパではきっちりしていることで有名なDeutschland。確かに電車はきっちり来るけれど。

当たり前と思っていたことが当たり前では無いことに気づく日々。日本ってやっぱりすごいんだな、と。日本の底力に関心しきり。まだまだいける。一方で、いらないものも一杯気がつく。当たり前にその恩恵に蒙っていたけど、よく考えるとその程度の不便なら全然我慢できるから値段下げてと。優れた側面には存分にリソースを注いで欲しいけど、いらない物は大胆にそぎ落として欲しい。戦略的に。

日々当然に受け止めているものの価値にふと気がつき、意識化する力。その結果、そこにより力を注いだり、大胆にそぎ落としたりといった行為に及ぶことが出来ることの価値は大きい。慣れ親しんだ土地を離れれば当然のことが当然ではなくなる。見えなかったものが見えたり、見えてたものが見えなくなったり。だから価値がある。だから、僕は海外に残った。(だからIMDに於けるDiversityに価値を見出した。因みに将来的には日本に帰るつもり。)

今回、日本を訪れたときには、元会社の同僚やら色々と送別会をしてくれた。上司、先輩・後輩との交流の機会もあった。『成功しろよ!!』なんて言葉を案外と耳にした。とても居心地が悪い言葉で、暫く、耳に残った。『成功ってなんだ?』

『成功したら、叙々苑の遊玄亭で最高級カルビ満腹おごるよ。』なんてことも言ってたから、きっと多くの場合、経済的自由を得ることを成功の定義として言っていたのだと思う。しかし経済的な自由を求めていたら、今回の選択は無い。日本に戻り、金融の世界に身を投じていただろう。少なくとも海外で引越しを繰り返すような経済的にこれ以上非効率ない行為を選択はしなかった。

恐らく、次の勤務先がやたらとどぎつい会社名であることが周囲にそんな”成功”イメージをもたらしたのかもしれない。次の会社が、経済・名声に加えその他の何らの成功も保障しないことは非を見るよりも明らか、むしろ会社の中枢部隊の元同僚達の方が遥かに”成功”に近いように思える。元上司が皆役員になっているではないか。

では、成功ってなんだろう?と自問し始めていた。

梅田望夫の『ウェブ時代をゆく』を読んでいた。留学中から読みたかったのだが、日本へ帰国して早速買った。フランクフルトまで来て漸く読むことが出来た。『ウェブ進化論』に影響を受け、Blogを書くことは”あちら側”に於ける自分の存在を確保するための義務と理解し最早3年を超える。そんな本を仮住まいで読みながら、嫁にいつもこぼしていた。

『これからはオタクが勝つな。没頭しないと。俺みたいに調子よく何でもっていうのは通用せんなぁ。』

丁度そのころ、次の勤務先の同僚のプロファイルを纏めたものを同時に眺めていた。国立理系の院卒が普通で、PhDも一杯いた。僕からすると皆オタク。好きなこと極めた人達。好き過ぎて20代をそのことに没頭していた人達だ。その頃、僕は合コンに没頭していた。

そこまで好きで没頭することってないなぁ、と思っていた。そんな心情で吐露した言葉が先の言葉だ。嫁はあっさりと切り替えした。

『そーねぇ。オタクではないよねぇ。でも、結構没頭してるじゃん。知らない国へ、外へ外へと出て行くことに。しかもキャリアを犠牲にせずに、キャリアを使って世界へ出て行こうとしている。大航海時代のポルトガル人みたいなもんなんじゃないの。こっちは結構面倒だけど。』

目からウロコだった。持つべきものは最良のパートナーだと心底思った。違う色眼鏡を持つ彼女の目には、意識的なものとして見えていた。はっきりとしたGoalを置きそこへ向かってする没頭ではなく、その先に何があるかは判らないけど、その過程が兎に角楽しくてその行為自体に没頭しているということが。違う視点ってすごい(これもDiversityの価値)。ひらめいた。


異なる文化背景を持つ土地に住むことがたまらなく面白いと思う。比較対照を持ちうる程度複数の土地に住み、その違いや共通点を発見することが楽しい。違いや共通項を理解し、自分のものとすることは、マスの競争に飲み込まれない競争力があると信じるからかも知れない。近所を歩いているだけで刺激にあふれる生活。それが楽しい。そんな生活を得る自由、これを得るために必要な力を身に付けたい(経済的自由を得る力に通じる部分も多分にあろう)。土地に関わらず共通する個の力、強さ。キャリアは、そのための訓練の場を提供してくれるに過ぎないのかもしれない。だとすれば、その力を得るためのキャリアに対しては継続的にチャレンジングである必要がある。

『5年後にどこの国で何をやっているからわからないから商社へ行きたい。』それが新卒時の志望動機だった。今と変わっていない。先が見えないほどわくわくする。やや迷惑な部分もあるかもしれないが、このわくわく感を家族も楽しんでくれているはずだ。

そんな過程を楽しむことに注力する生き方が出来ている限り、”成功 or 失敗”という二元論に身を置いて生きることは無いのではないかと僕は思っている。



<IMD留学記終了のご挨拶>
1年超に渡りIMD留学記を読んで下さった方々。本当にありがとうございました。IMD情報が日本ではあまりにも少ないことから情報提供の一助にとの思いがきっかけでした。ブーツキャンプとして名高く、厳しいイメージのみが先行していたこともあり、極力、IMDの楽しい側面にフォーカスしたためIMD生活がややヨーロッパ豊かな生活日記みたいになってしまった部分もあるかもしれません。また個人的な意見・偏りを多分に含んだ情報伝達である点はご理解頂ければと思います。MBAに始まり、キャリア、子育て、食道楽に至るまで全く纏まりがありませんでしたが、兎に角、読んでくださっている方々が居るということが何よりの継続の支えでした。前述の通り、梅田望夫さんに大いなる影響を受けており”あちら側”での存在を無くすわけには行かないのでブログを辞めることはなさそうです。とはいえ、IMD留学記というわけにもそろそろ行かないタイミングになってきました。というわけで、今回でIMD留学記は一旦終了します。新しいブログは、これまでとは何の脈略も無いところから始めようと思っています。なのでリンクも張りません。香港から始まって、IMDに至り、で、どうするの?と、どうしてもその後が気になる方のみ、tomoya.yasudaアットgmail.comまでご連絡を下さい。サイトが立ち上がり次第ご案内させて頂きます。

繰り返しになりますが、貴重な時間を僕の意見に目を向けてくださった皆様。本当にありがとうございました。勿論、IMD MBA留学について質問等あれば、これまで同様、ご連絡を頂ければと思います。

それでは!!

▲ by tomoimd | 2008-03-18 20:10 | 雑感

Frankfurtへ

大風呂敷を広げながら、全くアップできずにすみません。ばたばたしてるうちに、次の勤務地であるフランクフルトに昨晩、到着してしまいました。

途中、なつかしの香港を経由したっぷりと本場の中華を食べ貯めてきたので暫くは、ドイツ料理でも何とかしのげるはずです。

というわけで、全く申し訳ない限りですが、ちょっぴりばたばた中なので、またということで。。

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▲ by tomoimd | 2008-02-19 20:06 | 雑感

国益のために、

帰国して、1週間も経っていませんが色々な方と話をする、メールなどでご挨拶をさせて頂く度に、こんなことを言われます。世代のせいなのか、今と言う時代を反映しているのかはわかりません。

『資金のみならず人材の流出も著しい。早く日本へ戻ってきて日本のために働こう。』

『留学中の時間を使いながら、今、日本の国益のために自分に何が出来るかを考えています。』


驚く頻度で、日本の将来を憂う声を耳にします。昔は、酒の席で日本国家論なんてものを青々しく語らなかったような人までも、皆、一様に、『日本のために何が出来るか。』と。比較的、海外経験が豊富であればあるほどその思いを強くしているようにも思えます。

それほどまでに強い危機感を一線のビジネスパーソンに持たせる現実が日本に迫っているのでしょうか。それとも、ただただ、そういうお年頃なのでしょうか。

前者が正しいとすれば、それは国民共通の切実な目の間に迫り来る現実感なのでしょうか、それとも一部の人間だけが敏感にその真なる危機を感じ取っているのでしょうか。

少なくない次世代を担うリーダーに健全な危機意識がある”限り”は、国家も組織も危機を乗り越えることが出来ると思います。国家であれ企業であれ、組織に於いて、今、求められているのは、やはりリーダーではないかと、思います。
▲ by tomoimd | 2008-01-19 13:10 | 雑感

退職

本日、正式に所属していた会社での退職手続きを終えた。久々の出社に、特に仕事も無い身、久々の同世代との日本語トークと案外と楽しい一日だった、と言うのが正直な感想。

我侭な今回の僕の決断を多くの方々が祝福を以って受け取ってくれたことは、とても嬉しかった。

やはり偉くなる人って、熱い思いを以って働いてるんだなぁということを実感させられたことがある。年末に、退職の意思を伝えるメールを入社当時の上司で、最も尊敬する方の一人で、何かと話を聞いてもらい、今やお偉いさんになってしまった方のメールの返信が、うぅーんと思わされた。


休職留学した時からその可能性はあったのでしょうが大きな決断ですね。決めたからには成功することを祈ってます。

本日の新聞記事でも世界における日本のGDPシェアーが9.1%とピークの94年から半減、一人当たりでもOECD加盟国30カ国中でピークの2位から18位に転落とあります。国内では格差是正等内向きの議論が主流ですがどうやってパイを大きくするかが日本にとって緊急の(特に貴君のような次世代の)課題だと思います。日本を外から見る良い機会でしょうから、そういう視点をもって仕事に取り組んで行って欲しいと思います。

Good luck !
XXXXX


今回の帰国途中で立ち寄ったNYのオフィスでは、昔同じチームだった多くのメンバーがNY事務所で働いており、そこでも、

『まぁ、2,3年働いたら、帰って来いよ。時代は変わってるから。』

とても恵まれた環境で、社会人のスタートという非常に重要な時間を過ごすことが出来たんだないうことを、こういう局面に於いて改めて痛感させられました。

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▲ by tomoimd | 2008-01-17 01:46 | 雑感

帰国

昨晩、無事に日本に帰国しました。

久々の東京は生憎の曇天で、連休最終日の割には高速道路も空いてましたね。まさか景気が悪くて人が出てないなんてことではないといいですけど。

本格的な欧州移住へ向け、親類関係へのあいさつ回り、事務手続きに渡航準備とばたばたしそうですが、限られた東京滞在を充実(=美味しいものをたくさん食べる)させたいものです。

日本の良さを再確認する1ヶ月にしたいですね。

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(今回の旅先のBest Foodでした。Giovanni Shrimp Shop)
▲ by tomoimd | 2008-01-15 07:48 | 雑感

あけましておめでとうございます。

皆様、

あけましておめでとうございます。
今年も宜しくお願い致します。

ところで紅白はどっちが勝ったのでしょう?

ただ今、こんなにのんびり暮らしていて実社会に戻れるのかという程、怠けた暮らしをしております。インターネット環境も悪いのでこれが幸いして、本当にのんびりと子供と時間を過ごしている所です。

そんな時間を使いながら、次の大きな方向性をぼーっと考えている所です。
というのも、ここまでの人生ではっきりと見えて来たことが一つあるからです。

『思えば、叶う。』という、単純なこと。

そうやって、ここまでやって来たことに最近、改めて気がつきました。気がつけば、フランクフルトでヨーロッパとアジアを橋渡すコンサルタントになる訳です。そんな具体的な”思い”ではなく、ぼんやりとした方向性を持っていたら、それに沿ったなかなか興味深い選択肢が出て来るもんだな、と。

だから、次は、何を思おうかと。
ぼけっとしながらも、真剣に考えています。

そんな訳で、今年も引き続きよろしくお願い致します。
▲ by tomoimd | 2008-01-02 04:22 | 雑感

卒業後の進路 + IMDにおける就職観

各方面から聞かれることですし、IMD MBAを目指される方のサンプルにもなると思うので、極めて私的なことながら(って、私的なことばっかりだったか)、卒業後の進路についてもご報告しておきます。

休職扱いをして頂いていた元の会社を正式に退職し、欧州で米系戦略コンサルティング会社に勤務することにしました。まさか自分がコンサルタントになるとは夢にも思っていなかったというのが正直なところです。

では、何故?という話ですが、ぶっちゃけたところ欧州在住で実務の経験がある訳でも無い人間が、特殊技能を売りにする訳でもなく、職種・地域・業界の3種類をいっぺんに変えようとしたら、そもそもほとんど選択肢が無かったというのが実情です。

学校のキャリアサービスからは、まずこの3つの軸を一度に変えようなんて無謀なことはするな、と口を酸っぱくなるほど言われ続けます。これを頑なに無視し続けた結果、案の定、全く先が決まらない状況に陥り、そんな状況を白い目で見られました。それでも、あがいた結果、卒業式も終わった後に、聞きつけた話に飛びついたらこんなん出ました、って感じなわけです。ま、粘り勝ちです。勿論、キャリアサービスだって諸手をあげて喜んでくれましたよ、散々迷惑かけやがって的な視線は眼球の奥のほうに感じましたけど。

言い換えると、欧州へ残ることを最優先にしたが故に、えらい目にあったというのが本当のところです。素直に日本での就職を選べば、他の学生が就職活動であくせくしている間、完全休暇で欧州旅行にでも出かけられたはずでした(実際には旅に出てましたが。。)。

今度の仕事は、欧州とアジアを結ぶような仕事になります。欧州企業のアジア展開をお手伝いするとか、その逆にアジア企業の欧州展開をお手伝いさせて頂くといった仕事です。これは、実は、まさに僕がIMDの門を叩いたきっかけでもありました。入学審査用のApplicationにもそんなことを思いっきり書いて、青々しくのたまった事を覚えています。そんな、青々しさに”お前はpoliticianか?”と非難を受けたこともありますが。。

まさかそんな仕事が転がっているなんて夢にも思わず(ただのリサーチ不足)、そこに内在するあらゆるリスクを検討するまでも無く、飛びついてしまいました。



ちなみに、IMDにおけるコンサルティング就職は、あまり評価が高くないというのが僕の肌感覚です。今年に限って言えば、クラスの3割程が3強といわれるコンサルティングファームを受け、ほぼ全員がそのいずれかからオファーを貰っていたように思います(何だ、誰でももらえるじゃん、見たいな感覚が漂っていたことは事実。)。しかし、実際にそのオファーを受ける学生は更にその半分以下になります。ここが、IMD MBAの他MBAとの最大の違いが現れる部分です。皆、目指しているのはReal Learning, Real Worldなのです。Real Worldとは、ここではIndustryのことで、実業のことです。所謂社会経済活動の根幹を為す実業ですから、smartな人間ばかりが集まるわけではなく、色んなメンドクサイことが坩堝になっている世界です。

従って、IMD MBA卒業生の就職先はIndustryが圧倒的です。コンサル・投資銀行といったいわゆるPost MBAの人気業種は、ここでは違った捕らえられ方をしています。理由は単純で、皆、既にコンサル・投資銀行を経たMBAが次に狙うポジションを既に狙える位置に居るからです。つまり、通常のMBA学生は27、8才でMBAを終え、まずはResume Buildingに躍起。またはMBAで学んだことを実地に落とし込むに際してのトレーニング期間を設けます。それがコンサルであり投資銀行になるのでしょう。その後、その世界に残る人もいますが多くはそこを出ます。行き先は、起業 or Industryとなります。IMD MBAの学生は既に勤務年齢からしてもこのPost MBAがone cusion於いた更にその先のポジションをPost MBAの職業として選ぶというのが王道になっています。これは、就職先業界ごとの平均初任給をみればよくわかります。IMDの場合、Industry就職の給料は、コンサル・投資銀行よりも2割以上高いという数字が出ています。所謂、Post-MBA型のIndustry就職では得られない数字を多くの学生が得ているのは、既に彼らのポジションが更にその上を得ていることの証左といえます。Country Manager見たいなポジションもちらほら耳にします。逆に、所謂MBA採用といった紋切り型の採用活動をする企業は、IMDの学生からは犬猿されます。Post MBAで2年間ローテーションプログラムがあります、見たいな企業には、そもそもアプライしないといった傾向が見られます。

この就職先の傾向から、IMD MBAの特殊性がはっきりと判るのではないかと思います。皆、実業の世界で、社会に何かを還元したいと本気で思っています。smartな人間のみが集まる偏った世界ではなく、よりインパクトの大きな実業の世界を目指しているのです。当然、IMD MBAが提供する教育も、そういった混沌とした実業の組織を導くリーダーとして必要となるものを身に着けるべくデザインされています。

IMD MBAがLeadershipとInternational Managementに力を入れる理由は、そこにあります。

ちなみに、僕は、このLeadershipとInternational managementこそ、日本の実業界において致命的に欠落している、人的側面に於ける緊急の課題ではないかと感じています。だからこそ、多くの日本人学生にIMD MBAを目指してもらいたいとも思います。
▲ by tomoimd | 2007-12-27 14:58 | 雑感

Merry Christmas

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▲ by tomoimd | 2007-12-25 20:55 | 雑感

急成長

凡そ1ヵ月半を迎える長男の成長っぷりは、目を見張るばかり。つい2週間ほど前に1ヶ月検診をしたら『あぁ、平均よりも大きいですねぇ。まあ順調ですよぉ~。」なんて言われていた。男同士の父親としては、平均以上なんてのは当たり前だろ、と誇らしく思っていたが、よくよく考えると、スイスの平均よりでかいということは、日本人平均でいくと、だいぶデカイのか?と、思ってみたりして。それはそれでますますよろしい、ってことなんだけど。で、今日は、改めて助産婦さんによる定期健診があったらしく、ここでも改めて体重を量ったら、これがでかい。。。既に、お姉さんの4ヶ月弱だったころの体重に近づいているらしく、流石に驚きを以って、その話を聞いていた。もちろん、男同士の関係としては、”よしよし”って感じ。

しかしながら、それにもまして目覚しい成長を見せているのが、お姉さま。長男の誕生3日前に3才の誕生日を迎えた長女は、ついこの前までは、center of the universeだったとは、思えないほど。世話をされるばかりだったあちら側の娘が、いつの間にやらこちら側で、あちら側にいる長男の面倒を見ているわけ。これは、本当に驚き。しかも、よくよく観察していると、あんた、結構色んなこと一人で出来るじゃないの、って。もはや、完璧に独り立ち気分で、親のわれわれもすっかり頼りにしています。

役職が人を育てる、なんてとても古臭い親父臭のするようなせりふも、赤ちゃんに毛の生えたような立場から”姉”という役職についただけで、めきめきと成長を見せている長女の姿を見るに付け、そんなものかもしれないなぁ、なんてことを考えてみたりして。勿論、タイミングとかも重要でしょうけどね。その意味では、ばっちりだったのかな。

頼みますよ、お姉ちゃん。熱出してる場合じゃないよ。。。
▲ by tomoimd | 2007-10-06 08:29 | 雑感

そんなに先のことは判らない、で良いと思う

先日のopportunisticのススメに続いて、キャリアについての持論。キャリア戦略を構築する上で重要なのはinterest(動機・理由)であってmean(職・仕事)ではないというのは判り易いところだが、だとするとmeanの選択上はopportunisticであることの方が有利に働くのだろう、というもの。

例えば、interestが”日本を良くしたい”、だからmeanは”総理大臣になること”、だったとする。当然ながら、日本を良くする方法は、総理大臣以外にゴマンとあるので、meanの選択上の議論は全く弱い。interestが”日本を良くしたい”、のであれば、キャリアの選択上、総理大臣の職でなくとも日本を良く出来そうか否かでフレキシブルに選択すべきだろう。

そのまんま東の例が判り易い。彼のinterestは、”みんなに元気を与えること”のように見える。だとしたら、meanは県知事であろうが、お笑い芸人であろうが、またはマラソンランナーであっても構わない。更に、opportunisticに選択をしてきた結果、その過程に於いてinterestを達成するに必要なリソースが結果的に身について行ってしまった。彼が宮崎に齎した経済効果は、彼が計画的に身に付けていったリソースではなく、結果として備わっていたリソースに後づけで気が付き、偶然に見つけたリソースの貢献の機会がinterestにもマッチしたので投下した、と言う説明が納得感がある。

キャリア論なんかでよく見る、career goalをまず設定して、そこから帰納的に考えて、必要となるスキルセットを身に付けられるステップとなる仕事をcareer pathにはめ込んでいく、という発想とは全く異なる事例がそこにある。そこにはinterestの発想が欠落している。

中田英寿も同じだろう。昔から子供に夢を与えたいというinterestが有ったとしても不思議ではない。その後、サッカー選手というmeanを通じて結果として自身が身に着けたリソースをinterestに投下する機会を見出したのがフィリピンや中国の孤児院訪問のケース。以前、中田が口にしていた、『そんなに先のことなんて考えたことも無い。今日の練習にただ全エネルギーを注ぐだけ。』と言う言葉は、interestの達成にはmeanに対するopportunisticな姿勢を垣間見る。長期の目標を立てず、目の前の課題にを黙々と打ち込むことが、結果としてinterestに通じることを良く理解していたことが判る。

あるクラスのguest speakerのVCの方が言っていたことも、とても強く記憶に残っている。アフリカのチャリティプロジェクトに投資していることの動機付けについて聞かれ、

『別に僕に特別なことなんて何も無い。誰だってあるでしょ、社会貢献したいという思い。ただ僕には、それを行うだけのリソースと機会が有っただけ。みんなだって同じ機会とリソースがあれば、そうすると思うけど。』

interestは、誰しもが共通に持つ至極一般的なものであって、違いは単にそこに到達したか否か。では、どうすれば早くそこに到達するか、と言う問いがたち、その答えは、効率的に行くか、到達点をフレキシブルにしておくかのいずれかになる。何れもplannedなキャリアパスよりもopportunisticの方が馴染むと思われる。計画した人生設計を何の障害も無く着実に歩みきる例外を除いて。

career goalの設定から始まる帰納的なplannedなキャリア形成は、むしろ自身を難しいポジションに追い込む虞がある。特に各ステップ段階に於いて既に計画を達成できないストレスや、選択の幅を減らすのみならず、根拠なく思いついたmeanを無理やりその帰納法のロジックに当て込む、と言う正当化のプロセスも招きやすい。結果、プロセスに非効率性が生じ、interestの達成に必要なリソースを十分に得るに至る前にキャリアの終わりの時を迎えてしまう。

遠い先のmoving targetへのパスを日々歩くと考えると気が遠くなるが、とにかく目先のopportunityに全力で打ち込むという地に足の付いたスタンスは、力を注ぎやすい。最初からplanして身に付けていくことで必死にgoalを目指すというキャリアパスよりも、opportunisticなパスは、その過程を楽しむことに長けていて、その結果、過程で得たものを還元する機会にも到達しやすい(楽しんだ結果奥行きも深く、更にgoalに対してもflexibleであれるのだから。)。最近、自分の頭の中がdrasticに切り替わりつつある。
▲ by tomoimd | 2007-09-24 07:26 | 雑感
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